0019-02-16

SNMP

SNMPのメッセージについてバージョンの違いをみてみます。

GET REQUEST: 管理情報の一部を取得するときに使用
GETNEXT REQUEST: 連続する管理情報を取得するときに使用
GET RESPONSE: 管理情報の応答
SET REQUEST: 管理するサブシステムに対して変更を加えるときに使用する
TRAP (トラップ): 管理するサブシステムに関する警告や非同期イベントの通知に使用する

それ以降のバージョンで、次のPDU が追加されています。

GETBULK REQUEST: 高速に複数の管理情報を取得するときに使用
INFORM: NMSなどのマネージャからマネージャへの通信するときに使用


MIBについてみてみます。MIB-IIでは太字部分のGroupが追加されています。それぞれのGroup内のobjectも追加がありますが、今回はざっくりGroupだけを比較してみました。

MIB(RFC1156)

5.1 The System Group
5.2 The Interfaces Group
5.3 The Address Translation Group
5.4 The IP Group
5.5 The ICMP Group
5.6 The TCP Group
5.7 The UDP Group
5.8 The EGP Group

MIB-II(RFC1213)

3.4 The System Group
3.5 The Interfaces Group
3.6 The Address Translation Group
3.7 The IP Group
3.8 The ICMP Group
3.9 The TCP Group
3.10 The UDP Group
3.11 The EGP Group
3.12 The Transmission Group
3.13 The SNMP Group

IPv6 MLD

MLD は、ネットワーク セグメント上でマルチキャストをサポートする IPv6 ルーターとマルチキャスト グループのメンバの間で、メンバシップの状態情報を交換するために使用されます。

ホストがマルチキャスト グループのメンバであるかどうかはメンバである個別のホストによって報告され、メンバシップの状態はマルチキャスト ルーターによって定期的にポーリングされます。MLDは、RFC 2710 「Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6」に定義されています。

IPv4ではIGMPが使われていましたが、IPv6ではそれに代わりMLDが使用されます。MLDスヌーピング機能もあります。


MLDメッセージ タイプは以下のとおりです。

マルチキャスト リスナ クエリ
マルチキャスト ルーターがグループ メンバに対してネットワーク セグメントをポーリングするために送信します。クエリは、一般 (すべてのグループにグループ メンバシップを要求する場合)、または固有 (特定のグループにグループ メンバシップを要求する場合) になります。

マルチキャスト リスナ レポート
ホストがマルチキャスト グループに参加したときにはホストが送信し、MLD マルチキャスト リスナ クエリへの応答にはルーターが送信します。

マルチキャスト リスナの終了
ネットワーク セグメント上でホスト グループの最後のメンバであると思われるホストがそのグループを離れる場合に送信します。

IPv6

さて、IPv6はCCIEでも扱われる範囲です。

OSPFv6やRIPng(ngはnext generationの略らしいです)などIPv6対応のルーティングについても理解しなければなりません。

といっても体系的に学習できていないため、いくつか機能を見ていきたいと思います。

IPv6 のアドレス構造
IPv4 と IPv6 の最も大きな違いは、そのネットワークアドレスの長さにあるのはご存知だと思います。IPv4 が 32bit で表記されていたのに対し、IPv6 は 128bit で表記します。

IPv6 のアドレスは、前半部と後半部に分けられて管理されます。 前半の 64bit は、ネットワーク・プレフィックスと呼ばれ、後半の 64bit は、インタフェースIDと呼ばれます。

インタフェースIDは、一意性を得るためにMACアドレスから生成されるEUI64フォーマットが使用されることが多いですが、必ずこの形式を使わなければならないということではありません。(特に、サーバーでは手動で静的に設定されることが多いらしいです)。それぞれのアドレスの一意性は最終的にはDuplicate Address Detection(DAD)という仕組みで保証されます。

IPv6のマルチキャストアドレス

以下のように定義されています。FF(1111 1111)で始まると覚えればいいですね。


FF02::1
同じリンク上のすべてのノードに到達するためのすべてのノードのアドレス。

FF02::2
同じリンク上のすべてのルーターに到達するためのすべてのルーターのアドレス。

FF02::4
同じリンク上のすべての DVMRP マルチキャスト ルーターに到達するために使うすべての DVMRP (Distance Vector Multicast Routing Protocol) ルーターのアドレス。

FF02::5
同じリンク上のすべての OSPF ルーターに到達するために使うすべての OSPF (Open Shortest Path First) ルーターのアドレス。

FF02::6
同じリンク上のすべての OSPF 指定ルーターに到達するために使うすべての OSPF 指定ルーターのアドレス。

FF02::1:FF
リンク層アドレスにリンク ローカル ノードの IPv6 アドレスを解決するためのアドレス解決処理に使う要請ノードのアドレス(Solicited-Node Multicast Address)。要請ノードのアドレスの最後の 24 ビット () は、IPv6 ユニキャスト アドレスの最後の 24 ビットです。